ケルン大聖堂

ドイツのケルンに、美しく荘厳な雰囲気の中、大聖堂が佇んでいます。正式名称は、ザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂といい、聖ペトロとマリアの大聖堂という意味です。世界遺産にも登録されていますね。ゴシック様式の建築物としては世界最大であり、高さは144メートルあります。アメリカワシントン記念塔が建築された1884年までは、世界で最も高い建築物でした。塔の大きさはもちろんすさまじい迫力を放っていますが、よく目を凝らしてみると装飾もとても細かく繊細に描かれており、どれだけの人間の労力がこのケルン大聖堂に費やされたのだろうかと疑問に思います。その歴史はじつに1600年以上も前、4世紀に遡ります。

実は、現在建っている大聖堂は3つ目なんです。
最初のの大聖堂が完成したのが、4世紀のころだと言われています。そして、2代目は818年に完成し、1248年に火災によって消失しました。その同年に、現在の3代目の大聖堂が建てられ始めました。その三代目も、第二次世界大戦の空襲で大幅に破損し、ひどいことに、大聖堂の鐘は溶かして武器の材料にされてしまいました。戦争後ひとびとの努力によって復興され、現在の形になっています。

ケルン大聖堂の塔内部には、地上から103メートルのところに展望台があり、ケルンの街を一望することができます。その展望台にのぼって絶景拝む手段はたった1つしかありません。階段です。533段の階段を休むことなく登り続けると、展望台に辿りつことができます。それは1000年も昔の人たちが、機械なんて存在しない時代に、これほどの高さの建物を建築した歴史を一歩一歩、一段一段感じさせられる旅です。頑張ってください。
展望台にたどり着く途中には、鐘もみることができます。運が良ければ、鐘が打たれるところが見られるかもしれませんね。

外から眺めても厳かな雰囲気を醸し出し、塔を登っても絶景に出会えるケルン大聖堂ですが、やっぱりなんといっても、一番見ごたえがあるのは、大聖堂の中でしょう。吹き抜けの天井は高く開放的で、壁一面は美しいステンドグラスで彩られています。現在でも聖堂の中ではミサが開かれており、牧師さんのありがたい言葉を聞くこともできます。ドイツ語なので全く理解はできませんが。1ユーロの寄付金を箱に入れれば、聖像の前にろうそくを立てて火をともすことができます。参拝に来たカトリック信者や観光客が灯したろうそくの火が何百とゆれる光景は心が動かされます。