レジデンツ博物館

「レジデンツ博物館」は、ドイツの都市ミュンヘンの旧市街北部にある、旧バイエルン王国ヴィッテルスバッハ王家の王宮で、現在は博物館や劇場として開放されています。
この王宮兼博物館は、1385年にシュテファン3世によって建設され、その後はヴッテルスバッハ家の宮殿として利用されました。その間、幾度かの増改築を経て現在の配置となっています。この宮殿が公開されるようになったのは、1918年に起こったドイツ革命でバイエルン王国が衰退した後の事です。しかし、第二次世界大戦が勃発すると、この宮殿も砲弾による損傷を受けてしまったため、戦後になって修復工事が行われました。


このミュンヘン・レジデンツは、現在は「レジデンツ博物館」として公開されているほか、宝物庫・諸聖人宮廷教会・キュリビリエ劇場・ヘルクレスザール(バイエルン放送交響楽団の本拠地)などがある、複合建造物となっています。また、この博物館の関連施設として、ミュンヘン国立劇場が建物の南側にあり、宮廷庭園であるホーフガルデンが北側に隣接する形で建っています。


この博物館には、1384年から1918年の長きにわたり、代々この地を治めてきたヴィッテルスバッハ家の暮らしぶりなどが、展示されている装飾品や食器類などから分かります。館内には王や王妃の住居のほか、礼拝堂や様々な様式を用いて作られた部屋が数多くあり、それらを見学することができます。増改築を何度が繰り返して現在に至っているため、博物館の内部はたくさんの部屋が存在しており、迷路のような複雑な造りとなっています。

そのため、宮殿のみの見学であっても1時間以上は掛かってしまうので、他の建物も見学する場合には2時間から3時間程度はみておいた方が良いでしょう。しかしながら、この博物館を見学することで、バイエルン地方の王家が、これまでどのような生活を送ってきたのか、また彼らがこの建物を建築することで、その建築物や芸術文化を通して権力の象徴としてきたことが垣間見れます。
レジデンツ博物館の見どころとしては、数世紀にわたってこの地を治めてきたヴィッテルスバッハ家の膨大な数の陶器や銀製品、絵画、彫刻、タペストリーといった、それぞれの年代で流行していた多種多様な調度品や芸術品で、それらの数々がここには展示されており見学することができます。特に長さ68cmの「アンティークヴァリウム」や、「石の部屋」などは是非見学しておきたい場所です。