ブランデンブルク門

ドイツのベルリンに位置するブランデンブルク門は、ヨーロッパの通貨ユーロの20セント硬貨の裏側に描かれていることでも有名ですね。ベルリンのシンボルマークともいえるこの門は、ドイツを代表する観光スポットとして今日人々から愛されています。門自体は、高さ26メートル・幅65メートルとかなり大きく、古典主義様式で作られており威厳ある風貌で佇んでいます。

ブランデンブルク門の歴史は1957年に始まります。ベルリンはかつてイタリア発祥の星型要塞に囲まれた城郭都市でした。しかし、ベルリンの勢力が強まり市街地が拡大していくにつれて星型の要塞は不必要になってしまい、代わりに市街地全体を大きく取り囲むようにベルリン税関壁が設けられました。そして、ベルリンと外をつなぐ街道の入り口には関税と門が14つ設置され、そのうちの1つがブランデンブルク門でした。

第二次世界大戦後、戦争に敗れたドイツが東西に分断されると、ドイツの真ん中に位置するベルリンは丁度東ベルリンと西ベルリンに分断されました。その境界線はブランデンブルク門のすぐ西側に引かれたため門は東ベルリン側になりました。しばらくは人々が門を通って活発に東西ベルリンを行き来していましたが、1961年に東ドイツが国民流出を防ぐためにベルリンの壁を、門すぐの前を通る形で建ててしまったために、門は使い道を失いました。周りの建物は廃墟すらも撤去されて、あたりは何もない無人地帯と化してしまいました。
やがて、1989年にベルリンの壁が崩壊すると、門は往来する人で再び賑わいを取り戻し、周りにはどんどん建物が建てられていき、今ではベルリンを代表する観光地にまで発展しました。このエピソードからドイツ東西の分離と統合の平和のシンボルとして硬貨の裏面に彫らることになったのです。

門の周辺には、ショッピング街やホテル街が立ち並んでおり常に観光客で賑わっています。ベルリンの壁やチェックポイントチャーリーといった、ドイツでは欠かせない歴史的名所も近くにあり、徒歩で訪れることができます。ブランデンブルク門一帯を訪れれば、ドイツの戦争と平和の歴史を感じることができます。日本でいうところの人力車のようなかたちで門の前に留まっている、立派で美しい毛並みの馬たちがひく馬車に乗れば、立派なドイツ人になった気分を味わえます。また、門をくぐれば、暖かな日差しが差し込む広い公園を散歩することができ、とても気持ちがいいです。